■デジタルBOOK■オレンジツリー(リンド随想集)

商品名 : ■デジタルBOOK■オレンジツリー(リンド随想集)

価格 : 700円 (税込 756円)

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■監訳者のことば

 ロバート・リンドのエッセイ集「オレンジツリー」の翻訳に、

バベル・ワークショップの五人の皆さんが取り組まれました。

リンドは二十世紀のチャールズ・ラムといわれる名エッセイストであり、

原書(The Orange Tree)の初版は一九二六年ですから、

「古典新訳」シリーズの訳書となりましたが、私の知るかぎりでは、

現在本書の訳はどこからも出版されておりません。

したがって、古い作品とはいえ、

実は今回、初訳としてお届けするものです。

 リンドは一八七九年北アイルランドのベルファストに、

プロテスタント長老派教会の牧師の息子として生れました。

本書第一章にも登場する〈インステ〉こと

ロイヤル・アカデミカル・インスティテューションを経て

クィーンズ・カレッジに学び、

アイルランド古典文学の研究で学位を取得しています。

やがて故郷を離れ、ロンドンのフリート街で

「デイリーニューズ」紙の学芸部記者となるのですが、

一方では一九一三年から一九四五年までY.Y.のペンネームで

ラディカルな「ニュー・ステーツマン」誌に

毎週エッセイを連載しつづけました。

本書もそうしたエッセイをまとめたものの一つです。

 リンドがイギリスのジャーナリストとして生きながらも、

アイルランドの血を受けていたこと、

しかもダブリンを拠点としてイギリスからの独立を求めた

カトリック系自治論者とは一線を隔する

ベルファストのプロテスタント系連合論者の家庭に育ったこと、

しかし自らはケルトの文化や文学を学びむしろダブリン派に

共感していたこと等々、そのある種ねじれた生い立ちを知ると、

巧みなユーモアと皮肉にくるんで示される彼の人生観、政治観、宗教観、

そしてバランス感覚の中に見えてくるものがあり、

このエッセイ集はぐっと味わい深いものになるように思います。

ちなみに彼のペンネーム、

Y.Y.(本文中にも友人ジョブソンによって「Yさん」と呼ばれる場面があります)

については、too wiseの意味だという説もあるようです。

本書ではひたすらへりくだっているかにも見えるリンドですが、

アイリッシュ・ユーモアたっぷりのペンネームといえるかもしれません。

 最後に、本書では二人の姪とその母親がさかんに登場しますが、

実生活では、作家であったアイルランド系の妻との間に

二人の娘がいたことを申し添えておきます。

《これもまた本邦初訳皆さん大変な仕事を!オレンジツリー(リンド随想集)〜Orange Tree》

原題 :Orange Tree

著者 :Robert Lynd (Y.Y.) 1879-1949

共訳者:遠藤一孝、片田丕、木原禎子、澤眞幸、與田恵

監訳 :近藤 裕子

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