■デジタルBOOK■マンスフィールド短編集

商品名 : ■デジタルBOOK■マンスフィールド短編集

価格 : 700円 (税込 756円)

ショップポイント : 70

数量 :







 

立ち読みをご覧になる際は、T-TimeビューワーのDOWNLOADが必要です。
詳しくはこちら→ 
DOWNLOAD


監訳者のことば

 一番のポイントは、わたしたちが日常的に使っている平易な表現にすることでしたが、あまり現代風に仕上げると、時間の流れが数倍ゆるやかであっただろう一九二0年頃の時代の空気やイギリス社会の雰囲気を伝えきれないため、あえて所々に古めかしい言葉を残しました。

  特に会話の口調は重要と考え、主人公たち、特に女性には、少し丁寧すぎるぐらいの言葉遣いでしゃべらせたところもあります。

  一文の無駄もない原作をいかに忠実に訳出するかをつねに頭において、簡潔に表現するよう心がけました。

  お読みくださった皆様がイギリス小説に特有の色を感じてくださいますように。

『マンスフィールド短編集』について
キャサリン・マンスフィールドは一八八八年にニュージーランドに生まれ、

地元のエリート校を卒業したあとロンドンに渡って、

二十歳のときには文筆で立つ決心をしたという。

だがその道は決して平坦ではなく、

貧困と病苦に悩まされながら一九二三年に三十四歳の若さでこの世を去った。

最初の短編集In a German Pensionが出版されたのは一九一一年のこと。

短編は未完のものも含めて合計八十八編を残している。

『園遊会』が最も有名だが、今回はそれ以外のなかから十二編をとりあげた。

『ミスター・レジナルド・ピーコックの一日』は

世間でかなりの評価を得ているのに家庭ではあまり尊敬されていない声楽家の物語、

『アルバムのひとこま』は絵を描くだけの毎日を送っていた

孤独な青年画家の初々しい恋の物語。

このように芸術家の登場する作品が多くあるのはマンスフィールドの内面を

反映しているようで興味深い。

『一杯のお茶』は街で知り合った貧しい女性にお茶をふるまう上流婦人の話、

『人形の家』はすてきなおもちゃの人形の家をめぐる少女たちの心の揺れを描いた作品。

この二編はイギリス社会に厳然としてあった階級差という

悲しい事実をするどくとらえている。

『はじめての舞踏会』は浮き立つような若い娘の気持ちがまっすぐに伝わってくる作品。

『船旅』は母親を亡くした少女が祖母に連れられて海の向こうの祖父母の家に

引き取られていく物語。祖父母の優しさにほっとさせられる。

『ディル・ピクルス』と『心理』ではマンスフィールドのとぎすまされた感性によって

人間の複雑な心理が追求されている。『風景』、『パーカーおばあさんの人生』、

『ミス・ブリル』はいずれも人生の盛りを過ぎた女性が主人公で、

生きていくことの切なさを描きだしている。

『カナリヤ』は死の前年一九二二年に書かれたマンスフィールドの完成された

最後の作品。どこか懐かしいような、

しみじみした気分になれる短編集になっている。
《34歳で夭折マンスフィールド短編集〜Katherine Mansfield Selected Stories》

原題 :Katherine Mansfield Selected Stories

著者 :Katherine Mansfield 1888-1923

共訳者:渡利美重子、松本英子、秋山紀子、岸とみよ

監訳 :高橋淑子

ユーザー評価

名前 :

評点 :

内容 :
入力された顧客評価がありません