■デジタルBOOK■ウィリアム・モリス講演集〜

商品名 : ■デジタルBOOK■ウィリアム・モリス講演集〜

価格 : 700円 (税込 756円)

著:William Morris、共訳:大間知知子、坂口博邦、菅原瑞穂、寺坂由美子、日向やよい、平木馨子、室崎育美、森かほり、監訳:柴田裕之

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■監訳者のことば

 著者のウィリアム・モリスは一八三四年、

ロンドン近郊の富裕な家庭に生まれた。

オックスフォード大学に入学して、

当初は聖職者を目指すが、やがて建築を学び、一時は画家を志す。

その後、工芸家、デザイナー、詩人、作家、翻訳家、

社会主義運動家、講演家などとして、

一八九六年に亡くなるまで、幅広い領域で活躍し、

当時の社会に大きな影響を与えた。

そのモリスが一八七七年から八六年までに行なった講演のうち、

芸術に関するものを八つ選んで収録したのが本書だ。

 芸術と言っても、モリスの頭にあるのは、

ごく一部の天才による高尚なものではない。

本書に繰り返し登場する言葉を借りれば、

「作り手と使い手の双方にとって喜びであり、

民衆によって民衆のために作られる芸術」、

おもに装飾芸術だ。

それは太古の昔から行なわれてきた喜びの表現、

さらに言えば、人間らしい生き方の根幹なのだ。

 ところが、資本主義が発達し、競争原理に基づく商業が栄え、

拝金主義が浸透するにつれ、貧富や階級の差が広がり、

芸術は衰退し、人間は機械に成り下がり、

労働は苦しいだけの営みになった、とモリスは言う。

そして、雇用確保と利潤追求のために不要のまがい物を

大量に生み出すような体制を排すこと、

人々が楽しく誠実に働き、用と美を兼ね備えた品々を作り、

使いながら、自然との調和のなかで簡素に暮らす平等な社会を実現させること、

すなわち芸術の復興を訴える。

 モリスの主張は百年を超える月日を経た今なお、

新鮮さを失っていない。

裏を返せば、残念ながら社会が進歩していない、

あるいは退歩しているということだろう。

日本も、物があふれていながら、真の美しさや豊かさを見失った、

と言われるようになって久しい。

どれだけ多くの人が、喜びや生きがいを見出せず、

心の満たされぬ日々を送っていることだろう。

現状を厳しく見詰めながらも希望にあふれるモリスの言葉は、

そんな現代人に、自らの生き方と世の中のあり方を見直すきかっけや、

人間性を回復する手がかりを与えてくれる。

モリスの言葉が、一人でも多くの読者の胸に響くことを願ってやまない。

 なお、本書の一部は株式会社バベルが主催した

第二五回e−TRANS翻訳奨励賞の

英日ノンフィクション部門の課題として使われた。

そのときの成績優秀者と、

その後行なったオーディション合格者の合計八名が翻訳にあたり、

賞の出題者だった私がそれを監訳したことを付記するとともに、

刊行までにお世話になった大勢の方々に、

この場を借りてお礼を申し上げる。

柴田裕之


《19世紀イギリスの工芸家・デザイナーが現代に警鐘?ウィリアム・モリス講演集〜Selected Lectures on Art by William Morris》

原題  :Selected Lectures on Art by William Morris

著者 :William Morris 1834-1896

共訳者:大間知知子、坂口博邦、菅原瑞穂、寺坂由美子、日向やよい、
    平木馨子、室崎育美、森かほり

監訳 :柴田裕之

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