■デジタルBOOK■美しく呪われし者

商品名 : ■デジタルBOOK■美しく呪われし者

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■監訳者の言葉

 古典新訳シリーズの中でもこの『The Beautiful and Damned』は

未訳(なぜかタイトルだけは訳出されていますが)ということもあり、

目にするのは初めてという方が多いのではないでしょうか。

当時の世相を映したドキュメンタリーをはじめ、

映画ではチャップリンやキートンの出演作はもちろんのこと、

『華麗なるギャツビー』や『タイタニック』

も上流階級の生活様式や服装などの点で大切な資料となりました。

また村上春樹による新訳本がいくつか発表されていますが、

参考に目を通すことはあえてしませんでした
(分担訳をされた六人は読んでおられるかもしれませんが)。

 フィッツジェラルドの二作目の小説である本作品では、

富を追求し退廃的で享楽的な楽しみを生きる糧にしている

若者たちの姿勢をかなり辛らつに描いています。

これは彼のほかの作品にも共通して言えることですが、

実生活がかなり反映されていますし彼の心情に近いところで

書かれたものであることは間違いないでしょう。

さらに芝居好き、スタンダード・ナンバー好きの

フィッツジェラルドらしく、

ブロードウェイでかかっていた舞台やポピュラーソングが

作中に幾度も取り上げられています。

 物語は1910年から20年代のニューヨークを中心に展開していきます。

大金持ちの祖父を持つアンソニーは、

絶世の美女グロリアと恋に落ち結婚します。

はじめのうちこそ誰もが羨む理想的な結婚生活をおくるのですが、

美しいが故に過剰なまでに自己中心的なグロリアに疲れたアンソニーは、

次第に酒に溺れるようになってゆきます。現実を直視しようとせず、

パーティ三昧の気楽で自堕落な生活を送る二人。

「病床にある祖父が死にさえすれば、莫大な遺産が手に入るし、

そうすれば何もかもがうまくいくはずだから」が口癖に、

二人の拠り所に、なっていくのです。

一方、道徳・規範意識が高く社会を改革するための運動に後半生を費やした祖父は、

そんなアンソニーにすっかり失望し、

遺言書から彼の名を削ったまま亡くなります。

生活苦で二人の心はすさむばかりですし、

友人たちも離れていきます。

 欧州での戦争(第一次世界大戦)にアメリカも参戦することになり、

徴兵され配属先で出会ったドットとの不倫と、

そこから来る罪の意識がきっかけで、

アンソニーの精神は徐々に病んでゆきます。

一方、以前から誘われていた映画界に入る決心がようやくついたグロリアは、

皮肉なことにその頃には美貌にも翳りが見えはじめます。

二人に残された唯一の希望は、

異議申し立てをしていた祖父の遺産相続訴訟に勝つことだけだったのですが、

判決が下りたときには・・・。


《未訳のフィッツジェラルドの2作目美しく呪われし者〜The Beautiful and Damned》

原題 :The Beautiful and Damned

著者 :F. Scott Fitzgerald 1896-1940

共訳者:粉川栄、島村泰子、筒井佳子、土井拓子、福永綾子、與田恵

監訳 :福井恵美子

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